医院の名前は代々木三春堂(さんしゅんどう)歯科と読みます。私は新潟出身ですが、三春堂はかつて祖父が富山にて医院を開いていた時の屋号です。

　乳歯の頃から虫歯で歯科へ頻繁に通っていたことが歯科医療との出会いでしょうか。正直歯医者さんに通うのは今でも嫌いです。それが歯学部に入学してからは口の中、歯の不思議に興味津々の日々でした。当たり前に物を噛んでいるのは歯にまつわる様々な機能の集大成であると感じました。自分は中でも歯の噛み合わせや歯を支える領域に興味を持ち、専門分野としてきました。

　20年以上の臨床経験において数多くの症例と治療に携わってきましたが、噛めなかったものが噛めるようになったと聞くといつもほっとしますし歯科医師になって良かったと思います。これは歯科医師冥利に尽きる瞬間です。自分も歯で苦労していたため親身にお話を聞いてお互い痛みが分かり合えればと常に思います。

　具体的な専門は補綴科、歯を作り噛み合わせを作ることです。中でも入れ歯、総入れ歯の専門の先生方に師事させていただきました。磁気歯科、スポーツ歯科、顎顔面補綴科の研究もさせていただきながら日々臨床に励んできました。噛めない歯があると(噛ませていいのならば)噛ませずにいられません。

　EBM(根拠に基づいた医療)を第一と考えますが、時には例外もあるとの認識で柔軟な対応を目指しています。お話をよく聞きしっかりと説明し同意を得た上で丁寧に優しくを志していますので、気さくにお話いただければ幸いです。

院長　大野 繁